concept

日常こそ、旅。

海から陸に上がり、歩くことから始まった人類の旅。

その道具は船、飛行機と進化し、『地球は小さくなった』と言われるようになった現代では、もはや日常と旅の境目さえ曖昧です。むしろ、膨大な情報がすぐ去って行く日常こそ、旅そのものだと言えるかもしれません。スマートフォンとクレジットカード、それにパスポートがあれば、世界のどこへでも旅に出かけられる現代は、最も旅が身近な時代といえるでしょう。

『旅』という環境において、必要なものを詰めたトランクやリュックはまるで小さな家のような存在です。【KUBERA 9981】は言わば、家の中に大切なものをしまう『金庫』のような場所。パスポートやクレジットカードはもちろん、現金やチケット、各国のSIMカード、ちょっとした薬やお守りなど、大切なモノたちの置き場所は、それ自体が人生という旅のお守りになるはずです。

KUBERA9981 財布
about kubera 9981

マテリアルとファッションの翻訳者

モノも情報もあふれている時代、KUBERA9981の役割は答えを教えることではなく、その方程式を一緒に考え、見つけることだと思います。それを文脈と捉える人もいれば、科学や実験と捉える人もいる。変わらないことは、革という生きた素材と、価格も含めたファッションというトレンドの通訳、翻訳者であること。

KUBERA9981 素材 KUBERA9981 財布
about naming

81=9×9に込めた旅への想い

KUBERAの語源はインド神話に出てくる財宝の守護神「クベーラ」。最初の「9」はクベーラが持つ9つの財宝を示しています。もう一つの「9」は正数の最大にして最後の数字。曼荼羅や108あるとされる煩悩にも関わる不思議な数字です。その二つを掛け合わせることで日本の国番号「81」を表現し、日本から世界へ出かける人々のお守りとして、それぞれの「9ronichle(クロニクル/物語)」を紡いでいただきたいのです。

KUBERA9981
about people

皮革の美しさ、可能性の探求者

わたしは25年の歳月を皮革と過ごしてきました。知れば知るほどにわかるのは「何もわかっていない」ということだけ。それでも、生き物からプロダクトを作るという行為にどっぷりと浸ることができたおかげで、クリエイターではなく、ビジネスマンでもない、私なりの探求心で皮革とともに旅をしてきました。

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about material

運と命を感じさせる素材

皮革という素材は生き物です。それは、動物の皮という意味だけでなく、製品になっても生きている、という意味です。ですから、一部のマニアのように良い革だけを愛でるということはありません。そこには確実に「命」を感じ、そしてひとつしかないその素材に出会えた「運」を感じるのです。旅でも生活でも「運」を感じること、「運」を感じさせるモノを持つことは意味が深いのではないでしょうか。

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