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「鮫革」を使用する理由はもの作りに対する考え方にあった

 

kubera9981 鮫革 ラウンドジップ

 

食肉の副産物として使用される皮革は牛や豚などの哺乳動物が馴染み深い。

しかし日本では古くから水産資源として利用されていた魚類があります。

 

それが「鮫」。

 

見たり聞いたり思い浮かぶ生物ではあるけれど・・・。

一体どこでどのように活用されているのか。

 

気仙沼で漁獲されるヨシキリザメは歴史と共にある

 

現在鮫の水揚げ日本一なのは宮城県の北東端に位置する気仙沼市です。

世界三大漁場と呼ばれる三陸沖での沖合漁業や水産加工など幅広い水産業が栄えている地域。

市内にいくつかある漁港の中でも気仙沼漁港は日本国内で水産業の振興のために特に重要と定められた13港の中のひとつ。

 

そもそもはマグロやメカジキを漁獲する延縄(はえなわ)漁というのが盛んでそれらと一緒に鮫が漁獲できたことから現在は鮫漁も盛んで国内の水揚げ量80%を占めると言われています。

 

そんな鮫漁で獲れるのがヨシキリザメ。

ではどのように活用されているのでしょうか?

 

まず身はかまぼこやはんぺんなどの練製品の原料となり骨はサプリメントなどの原料となります。

最近ではすり身以外にも柔らかな身肉として商品化されているものもあります。

ひれもフカヒレとして活用されており製造は江戸時代末期の頃からされていたそうです。

 

そして皮は皮革製品や医薬原料となり余すところなく活用される。

 

ただ皮革製品の流通は思ったより多くないように感じませんか?

それは希少性や製造にその理由はあります。

 

希少な「鮫革」は天然であるがゆえ

 

鮫は世界中に500種以上いると言われている中で「鮫革」として使用できるのは約20種です。

ヨシキリザメもその中の一種。

 

過去に飼育できた例がほとんどなく養殖はされていません。

気性が荒く自ら傷をつけてしまうことも多くそれが原因で死亡してしまうこともあります。

 

通常交尾期以外は雌雄は離れていて生殖方法は胎生と言われるものでいわゆる子供を産むことで個体を増やす。

一度の繁殖で平均30匹ほどと言われているので生態数が多くないのも想像できます。

 

成体になるまでにも4~6年ほどを要するためこのことからも希少性が伺えます。

 

つまりそもそも革製品に使用できる鮫は天然のものであり使用できる種類も少ないためあまり流通していないのです。

 

さらに鮫の皮を鞣して「鮫革」にできるタンナーも多くありません。

その工程がとても難しくできるところが少ないという方が正解でしょう。

 

ヨシキリザメは成体になると2~3メートルほどになります。

体が大きいため革製品に使用できる部分も多そうですが実はそんなこともありません。

 

気性が荒いと書きましたがそれが理由で鞣すことができても綺麗な部分はそれほど多くない。

 

つまり鞣して革にできるタンナーが少なく、できても使用できる革の部分が少ないため希少となるのです。

 

こういったいくつもの理由から「鮫革」は流通の少ない希少な革にならざるを得ないわけです。

 

入手から仕上げまでを日本国内で行う「鮫革」を知ってほしい

 

KUBERA 9981で使用している「鮫革」は日本産のものです。

 

気仙沼港で水揚げされ古くから日本人にも馴染みがあった素材。

希少で難しいながらも日本国内で仕上げられる素材。

 

それを日本の革職人が製品化して知ったいただくことに価値がある。

ものの作りを一番に考えるKUBERA 9981としては選ばない理由がない素材。

 

革の表面は細かく連続した網目状の凹凸感があります。

手触りは哺乳動物の感触とは違った独特な趣があります。

 

男らしさを感じるような見た目の表情とザラついているようで手に取ると感じる滑らかさ。

使用するほどに増す艶がさらに唯一無二の存在感になっていきます。

 

特別な一品になる「鮫革」の製品。

ぜひ堪能してください。

 

 

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